川崎美術館を彩った
応挙の障壁画

本展をよりお楽しみいただくため、円山応挙筆「海辺老松図襖」を撮影できる時間を設けました。
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円山応挙「海辺老松図襖」

川崎美術館では、南禅寺の塔頭・帰雲院に伝来した円山応挙(1733~95)の障壁画が用いられていました。大乗寺客殿や金刀比羅宮表書院の障壁画も手がけた天明7年(1787)、応挙全盛期の作品です。「海辺老松図襖」では、しなやかな松樹や土坡、海、川というわずかなモチーフで、広やかな海辺の空間を見事に描いています。


本展では川崎美術館1階の、上之間・広間・三之間の3室の襖を再現展示し、往時の美術館の空間を追体験いただきます。


川崎美術館 1階広間 再現イメージ(円山応挙「海辺老松図襖」 天明7年(1787) 東京国立博物館) Image:TNM Image Archives 東京国立博物館から提供の画像を加工 (通期展示)

約100年前、同じ部屋に飾られた中国絵画の再会

しなやかな猫の姿態
― 中国宮廷画の名品

「麝香猫図」

宣宗「麝香猫(じゃこうねこ)図」

明時代・宣徳元年(1426) 個人蔵
(通期展示)

風雨に揺れる木々
夏珪(かけい)の水墨画

重要文化財
伝夏珪「風雨山水図」

南宋時代・13世紀 根津美術館
(展示期間:11月8日~12月4日)

中国元代の画僧・因陀羅(いんだら)
墨と遊ぶ

「六祖挟担図」

因陀羅「寒山図」

元時代・14世紀 野村美術館
(展示期間:11月8日~12月4日)

(きら)びやかな名誉の屏風

明治35年(1902)、明治天皇の神戸行幸に際して、川崎正蔵は舞子の行在所(あんざいしょ)(有栖川宮舞子別邸)に金地屏風5双を用意するよう命ぜられました。明治天皇の叡覧の栄に浴した作品として、当時の新聞記事では“名誉の屏風”と紹介されました。その内、海外から初の里帰りとなる狩野孝信筆「牧馬図屏風」をはじめ、伝狩野孝信筆「桐鳳凰図屏風」、狩野探幽筆「桐鳳凰図」の三双が登場します。

海外からの初の里帰り公開

狩野孝信筆「牧馬図屏風」

狩野孝信「牧馬図屏風」

桃山時代~江戸時代・16世紀後期~17世紀初期 個人蔵 (通期展示)

巨木を近接拡大した構図をとる父・永徳の様式と、最小限のモチーフと広々とした余白で瀟洒、幽美と称される息子・探幽の様式をつなぐ時代の作品です。制作から約400年の時を感じさせないほど、極めて良好な保存状態であり、川崎正蔵をはじめとする歴代の所蔵者に愛蔵されたことがうかがえます。長らく行方がわからなくなっていましたが、近年海外で再発見され、本展覧会で里帰りを果たし、日本の展覧会では初公開となります。

狩野派で受け継がれた「桐鳳凰(きりほうおう)図」

「桐鳳凰図屏風」

重要美術品 伝狩野孝信「桐鳳凰図屏風」

桃山時代~江戸時代・16世紀後期~17世紀初期 林原美術館 (通期展示)

「桐鳳凰図屏風」

狩野探幽「桐鳳凰図屏風」

江戸時代・17世紀 サントリー美術館 (展示期間:11月8日~12月4日)

名品ぞろいの
川崎コレクション

川崎正蔵が所蔵していた日本・東洋美術の優品のなかから、本展では国宝2件、重要文化財5件、重要美術品4件を含む、絵画、仏像、工芸品約80件と、貴重な資料を合わせた約110件を展示します。

「長春閣鑑賞」

長春閣鑑賞
([右]第一集表紙、[左]第4集:第五 桓野王図)

 川崎芳太郎編 國華社 大正3年(1914) 川崎重工業株式会社蔵 (通期展示)

川崎正蔵の遺言により作られた豪華図録。全6冊に川崎正蔵の収集品から厳選された386図を掲載。本展では『長春閣鑑賞』掲載作品を中心に、名品ぞろいの「川崎コレクション」をお披露目します。

川崎正蔵が命に次いで大切にした
寒山拾得(かんざんじっとく)図」

「寒山拾得図」

重要文化財 伝顔輝「寒山拾得図」

元時代・14世紀 東京国立博物館 Image:TNM Image Archives
(展示期間:10月15日~11月13日)

足利将軍家も愛蔵した中国人物画の名品
「宮女図」

「宮女図」

国宝 伝銭舜挙「宮女図」(伝桓野王(かんやおう)図)

元時代・13世紀~14世紀 個人蔵 (展示期間:11月15日~12月4日)

美人画の名手 ― 鳥文斎栄之(ちょうぶんさいえいし)の肉筆画

「円窓九美人図」

鳥文斎栄之「円窓九美人図」

寛政年間(1789~1801) MOA美術館 (展示期間:10月15日~11月6日)

北斎晩年の境地を映す肉筆山水図

「渡船山水図」

葛飾北斎「渡船山水図」

弘化4年(1847) 北斎館 (展示期間:11月8日~12月4日)

対幅が伝える蕪村の粋

「雪景山水図」

与謝蕪村「雪景山水図」

江戸時代・18世紀後期 公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館
(通期展示)

「闇夜漁舟図」

与謝蕪村「闇夜漁舟図」

江戸時代・18世紀後期 公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館
(通期展示)

豪華絢爛 ― 桃山の輝き

「沃懸地高蒔絵桐竹文硯箱」

重要美術品「沃懸地高蒔絵(いかけじたかまきえ)桐竹文硯箱」

桃山時代・16世紀 公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館
(通期展示)

将軍、大名も魅了した鍋島焼

「色絵群馬文変形皿」

佐賀県重要文化財「色絵群馬文変形皿」

江戸時代・1650年代 佐賀県立九州陶磁文化館(白雨コレクション)
(通期展示)

運慶の技を受け継ぐ康円の傑作

「広目天眷属像」

重要文化財 康円「広目天眷属像」

文永4年(1267) 静嘉堂文庫美術館 (通期展示)

中国古七宝の復元を支援

「牡丹唐草文鐶付七宝花瓶」

梶佐太郎「牡丹唐草文鐶付七宝花瓶」

明治時代後期~大正時代・19世紀~20世紀初期 名古屋市博物館
(通期展示)

繊細な線描と丁寧な彩色によって
描かれた孔雀明王

「孔雀明王像」

重要文化財「孔雀明王像」

平安時代・12世紀 文化庁 (展示期間:10月15日~11月13日)

団扇を手に涼む瀟洒(しょうしゃ)
たおやかな美人図

「納涼美人図」

西川祐信「納涼美人図」

江戸時代・18世紀 出光美術館 (展示期間:10月15日~10月30日)

春夏秋冬で異なる姿をみせる富士山図

「四季富士図」

円山応挙「四季富士図」

安永8年(1779) 個人蔵 (展示期間:10月15日~11月20日)

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